8.就活解禁 ポータルサイトは企業側からどう見えてるの?
いよいよスタート、がんばろう!
こんにちは、キャリアコンサルタントの中路真紀です。このブログはクリエイター、デザイナーを目指す学生のみなさんに、「自分に必要なポートフォリオ」はどういったものなのか?キャリアデザインの視点から、戦略的に考えて制作することを目指すブログです。
3月1日に就活解禁で、色んな番組で就活の特集が組まれていますよね。以前ブログにも書きましたが、スタートと言っても実際はそれ以前に動いている会社も多く、良い学生がいれば、早めに動きたいというのが企業の本音だと思います。
1.2016卒の就活スケジュールは後ろ倒し? - Jetmanブログ
今日は企業側から見た就活ポータルサイトの話しをしたいと思います。これを読んでから、ちゃんとエントリーしてくださいね。
企業は、お金を払って就活のポータルサイトのサービスを買っています。本当の姿は?
まず大前提として、マイナビやリクナビ、日経ナビなど就活ポータルサイトは、企業側がお金を払って掲載しているサイト情報です。ポータルサイトで大きく掲載されている企業、頻繁にメールが来る企業は、沢山お金を払ってサービスを買っているからです。
掲載順序や、学生へのメールなどの案内の方法も、企業の支払う金額によって違ってきます。
就職のための宣伝のサイトですから、企業側から見て都合のよい情報しか掲載していない…のは当然。
どんなに良いキャッチコピーが踊っていても、実際は「自分で調べる、考える」必要があります。
ポータルサイトで掲載企業が違います。複数登録がおススメ。企業サイトもチェック
まずクリエイティブ系の企業の掲載が多いサイトに複数登録しましょう。全てのポータルサイトに掲載している企業もあれば、特定の就活サイトにしか掲載していない会社も多いからです。
ですが、大手のポータルサイトに頼ってしまうと、いわゆる有名な大手企業しか見つかりません。
中小企業だと大手ポータルサイトに掲載せず、クリエイティブ系に強いサイトのみに情報を出しているところもあります。その方が掲載料が安いからです。
また、アニメゲームデザインなどの制作会社は、中小企業が多いこともあり、自社のサイトでしか求人情報を出していないことがとても多いです。
ポータルサイトだけの情報を集めるのではなく、気になった企業は自分で検索して、会社のサイトを見てみましょう。
リストにも載せましたが、自分のポートフォリオを登録し、就職が決まるケースもあります。
以下にクリエイターの就活に役に立ちそうな サイトをリストアップしておきます。
クリ博ナビ2016 -クリエイティブな仕事の転職・求人情報サイト
マスナビ2016|広告就職・就活ナビ(学生向けサイト) 広告 WEB
求人情報 RAKU-JOB アニメ・ゲーム・マンガ専門求人サイト ラクジョブ アニメ
ゲーム、アミューズメント、映像業界の派遣、求人情報ならクリエイターエージェント シリコンスタジオ
転職・求人情報 | Webな人の転職サイトFind Job !
http://tv.cri.co.jp/ クリークアンドリバー 映像 新卒
アートとデザインの求人情報『美術手帖×デザインの現場 JOB 』
ViViViT(ビビビット):クリエイター・デザイナーの新しい就活・採用 ポートフォリオ
(※就職サイト運営の方へ:リンクNGの場合はご連絡ください。また掲載希望あればお声がけください)
企業は色んな条件で学生を探しています。適当に書かないで!キーワードも大事。
学生がポータルサイトに登録した情報は、企業側から検索して見ることが出来ます。大学名、学科名、場所や、学生が記入した内容をキーワードなどで検索し、選んだ学生のみメールを出すことが出来るサイトもあります。
企業が欲しいスキルをキーワードで検索し、学生にアプローチしてくる場合もあります。ですから、クリエイティブ系のスキル、例えば3DCG、Photoshop、Unity、アプリ、ゲーム、プログラム言語など検索されそうなキーワードを具体的に入れましょう。
現在出来るツールはもちろん、やりたい事や勉強している事を記入してもよいと思います。
また企業は、自己紹介などの記述や志望動機など見た上で、学生に案内メールを出すかどうか判断することがあります。
くれぐれも適当に書かないようにしましょう。
過去採用活動をしていた時期に、適当なアルファベットの羅列で志望動機を書いてきた学生もいました。
「どうせ企業は沢山学生のエントリーシートを見ているから読まないはず、文字数を稼げば大丈夫!」と思ったのかもしれませんが…
もちろん、その学生には会社の説明会などの案内は送りませんでした。
企業は案外しっかり見ていますよ。
人気企業の説明会は、予約がすぐに埋まってしまう事があります。早めに行動しましょう。申し込んだ内容など、自分が何をその企業に向けて書いたのか、記録することも大切です。選考が進んだときに面接で聞かれる場合もあります。メモ帳などで内容を考えてから、コピペするなど自分なりに工夫をしてみましょう。
一歩一歩、進めて行きましょうね。
「大切なのは、デザイナーのためのキャリアデザイン。」
プロフィール: 中路真紀 (株)ジェットマン取締役。東京工芸大学、宝塚大学非常勤講師。
1級キャリア・コンサルティング技能士(国家資格)。CDA。一般財団法人女性労働協会認定講師。
富士フイルム労政部を経て、ソニーミュージックエンタテインメントにてゲームCG開発で徹夜の日々。突然の部署解散をきっかけに制作会社設立に参画。デジタルスケープにて、スキル評価、「クリ博」講師、経産省クリエイター人材育成プロジェクト事務局など、クリエイターのキャリア開発に長年にわたり関わる。業界を目指す学生や、プロクリエイターを中心に、これまで6300名を指導してきた経験から、独自の「キャリアデザインの視点から考える戦略的なポートフォリオ制作手法」と、「グループワーク」を体系化。クリエイター向けに長期的に役立つキャリアセミナーや、キャリアコンサルティングを提供している。現在、UIUXデジタルコンテンツ開発会社(株)ジェットマン取締役。
執筆協力:「ポートフォリオの教科書」(ワークスコーポレーション)「iOSプログラミング」(アスキーメディアワークス)「iPhoneSDK3プログラミング大全」(アスキーメディアワークス)