1.2016卒の就活スケジュールは後ろ倒し?
2016卒の就活スケジュールは後ろ倒し?
こんにちは、キャリアコンサルタントの中路真紀です。クリエイティブ業界を目指す学生の方に、キャリアデザインの視点から「自分に必要なポートフォリオ」はどういったものなのか?戦略的に制作することを目指すブログです。
16年卒の就活のスケジュール。
3年生のみなさん(16年卒)から就職のスケジュールが「後ろ倒し」になったというのはご存じですか?
「就職のスケジュールって、いつも同じじゃないの!?」と思うかもしれませんが、みなさん(16年卒)の就職活動スケジュールは「後ろ倒し」って言われています。いままでよりもスタートが遅くなるからですね。3月1日に解禁。8月1日に選考。10月1日以降に内定。このスケジュールで就職活動が行われるのは初めてのことです。でも、それって本当に守られるのでしょうか?
3月の解禁前にインターンシップが増加傾向。
「今年は3月1日に情報解禁。そこから就職活動がスタート」と思っていたら、もうすでに多くの会社が解禁前にインターンシップを実施しています。
解禁が遅くなる分、企業は早く学生に会いたいのですね。また想像できるのが、インターンシップサイトに登録しておいた人のほうが、先に企業から情報が貰えるかも?ということ。まずはインターンシップの情報サイトに登録してみましょう。リクナビ、マイナビなどがインターンシップサイトを運営しています。「インターンシップ」で検索してみてください。インターンシップという名前ではなく、企業独自の名前を付けていることもあります。〇〇コース、〇〇講座、〇〇体験など。
インターンシップサイトだけじゃなく企業サイトを要チェック!
行きたい会社が決まっている場合には、企業サイトを時々チェック!特にテレビ関係、広告関係は動きが早いですし、(例えば、フジテレビさんも「就活予備校」オープンしています。CG 美術職など)インターンシップや説明会に参加していないとエントリーすらできないこともあります。
テレビ局の社員としてCGの仕事をするというのも一つの選択肢。「テレビ局なんてハードルが高くて、、、」と尻込みして挑戦する学生が中々いないのが現状。CGの仕事は、ゲーム、アニメ、広告、映像制作会社など色々ありますが、テレビ局のCGの仕事の幅は意外と広いのです。映画、ニュースなどの解説CG、ドラマの中のCGなど。それから条件面、年収と安定を考えると、CGの仕事の中ではいいことは間違いないです。CGを勉強している方は挑戦してみたらいいのではないでしょうか。いろんな局のサイトを見てみてくださいね。
中小の制作会社、アニメ会社などはいつもは遅い傾向ですが、それも今年はわかりません。それと重要な事として覚えておいてほしいのが、求人サイトや就職のポータルサイトに、全ての企業の情報が載っているわけではないということ。これらのサイトは企業がお金を出して、サイトに掲載してもらっているケースがほとんど。ですから、ポータルサイトによって登録企業も違うし、自社のサイトだけで求人募集をする会社も沢山あります。特に中小の制作会社は自社のサイトで行うことが多いのです。
解禁を守るかどうかは企業次第
それから「解禁」を守る企業ばかりではないと予想されること。これを頭の片隅に入れておいてほしいと思います。なぜかというと、この「解禁」というのは政府が主要な経済団体にお願いしていることで、守るかどうかは企業次第。守らなくても罰則がないのです。
解禁と、選考ってどんなことをやるの?
■解禁は3月1日(と申し入れされています)
大手の就職ポータルサイト(日経ナビ、マイナビ、リクナビなど)がオープンします。(すでにインターンシップサイトはオープン済み。登録もできます)
クリエイティブ系だとクリ博ナビ。マスナビなど。
企業の自社サイトでも募集要項など情報が見えるようになります。
この時期にやることは、
- 就職ポータルサイトに登録する。
- 企業にエントリーする(就職ポータルサイト上か、企業のサイト)
- 企業から情報がくる(説明会、募集要項、提出物、課題、締切など)
- 説明会に行く
- 企業にエントリーシート(ES)や履歴書、ポートフォリオ、課題など必要書類を送る
■選考は8月1日(と申し入れされています)
この時期にやることは
- 筆記
- 面接
- 実技課題(場合によって)
- 内々定
後ろ倒しが本当なのか非常に怪しい今年の就職活動。早めに準備をしておいた方が良さそうです。企業も今回は初めてのスケジュール。いきなり変更ということもあるでしょう。スケジュール通りだとしても選考の期間が短いため、今年は「短期決戦」の就活になりそうです。
「大切なのは、デザイナーのためのキャリアデザイン。」
プロフィール: 中路真紀 1級キャリア・コンサルティング技能士(国家資格)(株)ジェットマン取締役。東京工芸大学、宝塚大学非常勤講師。
富士フイルム労政部を経て、ソニーミュージックエンタテインメントにて、ゲームCG開発で徹夜の日々。突然の部署解散をきっかけに制作会社設立に参画。デジタルスケープにて、スキル評価、「クリ博」講師、経産省クリエイター人材育成プロジェクト事務局など、クリエイターのキャリア開発に長年にわたり関わる。業界を目指す学生や、プロクリエイターを中心に、これまで6300名を指導してきた経験から、独自の「キャリアデザインの視点から考える戦略的なポートフォリオ制作」と、グループワークを体系化。クリエイター向けに長期的に役立つキャリアセミナーやキャリアコンサルティングを提供している。現在、UIUXデジタルコンテンツ開発会社(株)ジェットマン取締役。
執筆協力:「ポートフォリオの教科書」(ワークスコーポレーション)「iOSプログラミング」(アスキーメディアワークス)「iPhoneSDK3プログラミング大全」(アスキーメディアワークス)